今回の検証場所はヤマザキ美装さんの作業場の壁面です。
下地状況は下記の通りです。
面積:8㎡程度
下地:ベニヤ
状況:ビニール壁紙 裏打ち2重
裏打ちが2重に残り、さらに下地がベニヤ…環境としては少々難航しそうです。
さっそくリピカを準備していただきます。
ちなみに、8㎡で必要なリピカは、35ml程度。少量でたっぷり剥がし液をつくれますので、コスパにも優れています。
壁紙の表紙を剥がし、リピカを塗布していきます。
今回は検証も兼ねて一般的なローラーをお使いいただきましたが、推奨の砂骨ローラーをご利用いただくとよりスムーズに塗布していただけます。
リピカが浸透するのを待ち、剥がしていきます。
実際に剥がしながら、感想をいろいろと伺いました!
なんといっても”剥がしやすさ”の高さを特に感じていただきました。
スクレーパーなどで剥がし始めのきっかけを作るときも、スクレーパーがスッと入ってくれてストレスを感じにくかったそうです。
また、今回の現場では2重の裏打紙が抵抗感なく剥がれてくれ、浸透力の高さを感じていただけました。
※もちろん、既存壁紙の種類や下地の状況によって剥がれ具合は変わってくるかと思います。
水などで裏打紙を剥がそうとすると、裏打が大きく剥がれずにボロボロと細かく剥がれてしまうことがよくあります。リピカを使用することで大きく剥がすことができ、作業効率の良さを感じていただけました。
貼り替えの現場では、布クロスなど薄手の壁紙は苦労しがちです。
リピカで裏打紙を剥がすことで、パテ補修も最低限で済み、下地の影響を受けやすい薄手の壁紙も貼りやすいとおっしゃっていただけました。
山﨑様は、壁紙施工の他にも表具の仕上げや訓練校の講師などもされており、
一般的な壁紙の他にも様々活用アイデアをお話してくださいました。
障子紙や戸襖など、表具の貼り替えなどには特に有効とのことです。
また、店舗や展示など、特にプリント壁紙を使用して頻繁に仕上げを貼り替えるような場面での有効さを感じていただけました。
今回、剥がし面の周りには木製の見切り材が取り付けられていました。
この部分が塗装仕上げだったのですが、若干壁紙にもかかる形で塗装されていました。
するとリピカを塗布しても塗装部分に浸透せず、剥がす際のきっかけを作るのにやや手間がかかったそうです。
塗料が乗っていない部分で一度縁を切り、剥がし始めるとスムーズだったとのことです。
2重の裏打紙にパテが挟まっていると、リピカが浸透せずに剥がしが難しい場合があります。
パテ部分は水分が浸透しないため、パテの下になっている部分はリピカで剥がすのが難しいです。
ただ、重ねっている部分以外はスッキリ剥がすことができたため、「通常の現場よりもパテ周りの補修が小さくて済む」と仰っていただきました。
今回、東京内装技能士会の会長も務められている有限会社ヤマザキ美装の山﨑様にご協力をいただきました。
技能士会の会長も務められている熟練の職人さんに、実際のご感想を伺えて当社としても非常に勉強になりました。
ヤマザキ美装様のブログでも、山﨑様の目線で所感を書いてくださいました。
こちらも併せてご覧ください。
ご協力
■クロスに魂を込める職人集団 ヤマザキ美装 代表
■東京内装仕上技能士会 会長
■職業訓練校 講師
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カタログをこちらからダウンロードいただけます。
製品ページはこちら
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